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予防接種・ワクチン
狂犬病予防接種
狂犬病とは
狂犬病は人と動物が共通に感染する病気(人畜共通感染症)の中で最も恐ろしい病気と言われており、発症後の死亡率は、ほぼ100%です。名前のみだと「犬だけの病気」と考えがちですが、狂犬病ウィルスは人を含むすべての哺乳類に感染するので、犬だけでなく猫、アライグマ、スカンク、キツネ、コウモリなどから感染することもあります。
感染した動物の咬み傷などから唾液とともにウィルスが伝染します。また、コウモリが感染源の場合は、直接接触しなくても空中から撒き散らされるウィルスに人が感染した例があります。
日本では徹底した侵入の防御、ならびに狂犬病予防接種の義務化によりここ数十年狂犬病の発生はありませんが、多くの外国との交流が盛んな現在、いつ狂犬病が侵入するか油断を許さない状況にあります。
また最近はペットブームにより珍しい動物を飼う人が増えたため、正規の手続きを経ずに日本へ持ち込まれる動物が多くなりました。いわゆる検疫を通らない「密輸」です。伝染病は目に見えません。飼っている犬に狂犬病予防注射を接種することで、日本への狂犬病侵入・蔓延の防波堤になるでしょう。
春には必ず狂犬病予防接種を
毎年、春に各市区町村で“集合注射”と呼ばれる狂犬病予防接種が実施されます(市区町村により春以外に行われる場合もあります)が、その日にちや時間が指定されているため、その日時に都合が合わない場合は最寄りの動物病院で同じように予防接種を受けることができます。病院により集合注射と接種費用が異なる場合がありますので、事前に確認するとよいでしょう。
また、住所が同じ市町村内の動物病院で接種する場合に限っては、その動物病院が代行して注射済票の交付をすることもできます。基本的には動物病院で交付してもらった注射済票を自分で居住地の役所や保健所に持っていく必要がありますが、病院によっては提出を代行してくれるところもありますので、こちらも事前に問い合わせておくと良いでしょう。
集合注射の多くは屋外で実施するため、犬にとっては散歩の延長となり飼い主さんが犬の力の強さに負けて抑えきれなかったり、他の犬と接触することに慣れていない場合などは犬同士のケンカなどによる事故になってしまう可能性もあるので気をつけましょう。
動物病院では、愛犬の状態を診断してから接種を行いますので安心な面もあります。犬の性格や飼い主さんの都合を考え、集合注射か動物病院での接種を選択すると良いでしょう。
狂犬病予防接種義務の例外
狂犬病予防接種は法律により義務付けられていますが、例外として接種しなくても良い場合があります。それは以前に狂犬病の予防接種を打ったときに副作用があった場合や老齢、病気により予防接種をしたことが逆に生命の危険を伴う場合などです。そのような状態の犬を飼っているのに「法律で決められているから」と、狂犬病予防接種をすることで事故が起こってしまってはとんでもありません。
獣医師が予防接種を打たないほうがいいと判断した時は「予防注射実施猶予証明書」を発行しますので、それを各市町村へ提出します。飼い主さんが犬の状態や病気を理解し、獣医師に相談したり申請したりすることが時にはとても大事になります。
また、一般に言う犬の予防接種は、狂犬病のほかにも伝染病の混合ワクチンがあります。狂犬病ワクチンと伝染病の混合ワクチンは同時に接種すると大きな副作用が現れることがあります。一ヶ月ほど期間を置いてから打ちましょう。
どちらのワクチンにしてもその犬の体調がいい日、そして接種した日はできるだけ飼い主さんがその犬の状態を観察できる日を選んで、接種してあげましょう。飼い主の責任として狂犬病の予防接種、犬の登録をきちん行い、人の命、そして愛犬の命を守りましょう。


